屋号の由来について

自分の名前か、それとも「自分らしさ」か
「はなび社会保険労務士事務所」の屋号について、触れさせていただきます。
開業にあたり、事務所の名前をどうするかは本当に悩みました。「荒井幹郎」「荒井みきお」など、自分の名前をそのまま使う案もありました。社労士業界では名前を屋号にする方が多く、そのほうが比較的覚えていただきやすく、安心感もあるのは確かです。
それでも、どこかで「さらにもう一足先、自分らしい名前にしたい」という気持ちがありました。大体のことにおいて他の人と別のことをしたい私。「せっかく独立するなら、屋号も“自分そのもの”を表すものにしたい」と考えました。
「長岡花火」と「HANABI」に込めた想い
そこで頭に浮かんだのが、ふるさと・新潟県の「長岡花火」でした。
長岡花火は、日本三大花火大会のひとつで、毎年全国から多くの人が訪れる名物花火です。特に有名なのが「フェニックス」と呼ばれる大仕掛けの花火。そのスケールの大きさ、音の迫力、空に広がる光の帯──高いビルが少ないことが功を奏して、街のどこからでもきれいな花火が見えるのが、長岡花火の本当にすごいところ。
昨年も見に行ったのですが、あまりの美しさに涙がふとこぼれてしまいました。さらに戦後の復興や慰霊の想いが込められているからこそ、より心を打たれるのかもしれません。あの一瞬に込められた感情や祈り──それは、言葉では伝えづらいものがあります。
そして、もうひとつの「はなび」は、私の大好きなアーティスト Mr.Children の名曲「HANABI」。ドラマ『コード・ブルー』の主題歌としても有名ですが、私にとっては学生時代からずっと寄り添ってくれていたミスチルの特別な一曲です。特に好きなフレーズがあります。
誰も皆 問題を抱えてる
だけど素敵な明日を願ってる
臆病風に吹かれて 波風が立った世界を
どれだけ愛することができるだろう?
人生って、思い通りにいかないことの連続だと思います。でも、それでも前を向こうと思える力を、この曲からたくさんパワーをもらってきました。
花火のように、短くも強い力を届けたい
「長岡の花火」と「HANABI」──
どちらも、私にとって勇気と希望の象徴です。
この2つをかけ合わせて、「はなび社会保険労務士事務所」という名前をつけました。
花火は一瞬。しかし、その一瞬にすべてを懸けて、見る人の心を震わせる力を持っています。社労士としての私も、限られた関わりのなかで、できるだけ深く、確かな力になれる存在でありたいと願っています。
屋号に込めた想いとともに、これからも精一杯、走っていきます。